物作り日本の再生はなるのか
2006-06-06


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看板シリーズ「警告3」の写真が見つからない。見つかり次第アップの予定。

 5月18日に、静岡ホビーショーへ行って来た。この展示会は、何度行ってもワクワクする。

 うちの実家は模型屋を営んでいる。しかし、近いうちに閉めるだろう。理由は、子供が(大人も)来ない。昔はプラモデルと言えば、おもちゃの中でもかなりメジャーな物だった。ひとつひとつの部品を外し、削って、組み立てて色を塗る。接着剤がはみ出たりとか、メッキ部品の接着はメッキを剥がすとか、透明パーツに指紋が付いたりとか失敗もした。ディテールの足りない部分は自作したり、実物にはない改造を施したりと、色々遊んだ物だ。だが、今はお手軽ゲームやカードが主流だ。

 ほんと、今の子供は物を作らなくなった。それはホビーショーに行ってもよくわかる。新製品がスーパーカー・ブームの頃のランボルギーニやフェラーリ、ガンダムなど。タイム・スリップしたかの錯覚に陥ってしまう。戦車や軍艦、戦闘機も新製品があることはあるが、昔と比べると無いに等しい。美少女フィギュアも2〓3年前は盛んだったが、結構減ってきたな。膨大な新製品を発表しているのは、エアガンくらいか。そう、模型業界は、もう子供より大人をターゲットにしているのだ。

 今やキットから作る子供など、ほとんどいない。あの田宮[LINK]でさえ完成品のプラモデルを売っているくらいだ。プラモデルの完成品、一体何がおもしろいのだ?そこには創造性のかけらもなく、プラモデル・メーカーとしての誇りも感じられない。だが、それほど売れないのだ。

 プラモデルだけに限らない、今の子供は物を作らない。工作もそうだし、遊びでもそうだ。与えられたフィールドでしか遊べない。RPGでも、一見考えて行動しているように見えるが、プログラムされたこと以外は動かない。そう言う動きは「バグ」として始末される。バグが起こると、機械はどうして良いかわからずにフリーズしてしまう。そういうのばかりであそんだ子供が大人になったら、想定外の出来事に出くわしてもフリーズするだけなのだろう。実際そう言う若者は増えているらしい。

 行くたびに、また作ってみようかなと思うが、なかなかできない。物を作るって、気持ちにも余裕がないとできないものなんだな。

 ひとつ、驚いたのが、ラジコン・ロボットの進化具合。二足歩行は当たり前、走るし、ジャンプするし、でんぐり返りや逆立ち、側転、片足立ち、もう自由自在だ。ここでは日本の技術を見たような気がした。

JR PROPO 日本遠隔制御株式会社[LINK]
双葉電子工業株式会社[LINK]
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